PORTRATORとは、portrait 肖像画/tor 〜する人 を掛け合わせた造語である。


言うまでもなく、何世紀もの間、肖像画は芸術そのものだった。だが20世紀の後半までにその存在意義は、ほとんどなくなってしまった。これまでも、技術革新やアートの新しいムーブメントが起こるたびに、評論家は、きまって“絵画の死”を宣告した。最初は写真技術が急激に広まったとき。続いて、既製品のアートが普及したとき。さらに、インターネットやソーシャル・メディアが台頭して、絵画、言うまでもなく肖像画は、完全に無用なものにされてしまった。一体、セルフィー時代に人の絵を描く意味はあるのだろうか? 画家のほとんどは、時代の変化に対応するかたちで、より風変わりに、より抽象的に、より実験的に作風を変えていった。具象的な造形美術は、時代錯誤的であり、停滞して面白味のないものとされ、金持ち特有の虚栄心の表れでしかなくなったのである。
だが絵画は、おそらくそれ自体が古い歴史をもつため、突然復活したり、驚くべき方法でその時代に適応する傾向があるのかもしれない。2010年代にアート界の商業主義化が拡大していく中で、絵画は大量生産しやすく、部屋に飾って不快感を与えないもの、つまりインテリア・デコレーションのサブカテゴリーになった。
この時代が、常により新しい何かに置き換えられてしまうような、一時的なものばかりで溢れていることを表現したものだ。
来るべき歴史的な瞬間に、古い何かが再登場して今あるものにとって代わることを示唆していた。

世界のニュースが、日に日に筋書きの変わる、ぐちゃぐちゃの政治スリラーのように感じられる今、目に見える、人間味のある現実に基づいた作品を作ることで、この時代に対応しようとしている。
混乱の時代において、人々のありのままの生活を単純に見せること以上に、必要不可欠で、挑発的な行動はないのだ。

私は身近な人物を商品可し、販売する。著作権の問題があるので、モデルには作品の売上から10%を渡している。

​かつては権威の象徴だった肖像画を、誰でも買え、誰でもモデルになりうる現代の象徴として作品に残す。

Needless to say, for centuries, portraits were art. But by the second half of the 20th century, its significance had almost disappeared. Until now, every time innovation or a new movement in art occurred, critics have always declared the death of painting. The first was when photographic technology spread rapidly. Next, when ready-made art spreads. Furthermore, with the rise of the Internet and social media, paintings, and of course portraits, have become completely useless. Does it make sense to draw a picture of a person in the era of selfies? Most of the painters changed their style more quirky, more abstract and more experimental in response to changing times. The concrete sculptural art was anachronistic, stagnant and uninteresting, and only a manifestation of the richness of vanity.
But paintings may have a tendency to resurrect suddenly or adapt to that era in a surprising way, perhaps because they have an old history. As the commercialization of the art world expanded in the 2010s, painting became a subcategory of interior decoration, which is easy to mass-produce and decorate the room without causing discomfort.
It expresses that this era is full of only temporary things that are always replaced by something newer.
At the historical moment to come, something suggests that something old will reappear and replace what is now.

I sell and sell familiar people. Due to copyright issues, the model is given 10% from the sales of the work.
─ Portraits that used to be a symbol of authority can be bought by anyone and remain in the work as a modern symbol that anyone can model.